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教授ごあいさつ

当教室のホームページをご覧頂き有難うございます。
平成30年4月1日付けで鹿児島大学大学院医歯学総合研究科先進治療科学専攻運動機能修復学講座整形外科学教授を拝命いたしました。
初代宮崎淳弘教授、第二代酒匂崇教授、第三代小宮節郎教授のあと、四代目になります。当教室の歴史は古く、昭和20年にまで遡ります。整形外科教室としては全国では16番目、九州では3番目の設置となっており、約70年以上にわたって、鹿児島の整形外科医療を支えて参りました。

整形外科は人体の中で運動器を担当します。
生物を「動物」たらしめるものは運動器であり、運動器機能の喪失により、人は活動性が低下して、やがては寝たきりとなり、合併症を併発して生命予後も不良となります。高齢化社会が本格到来するこの時代において、運動器疾患を専門とし、健康寿命を支える整形外科の役割は、今後ますます大きくなるといえます。

地域型大学を選択した鹿児島大学において、まず何よりも求められるのは、地域医療の充実です。整形外科領域の総合診療医が必要とされる一方で、同時に各疾患、各部位に習熟した高度な知識・技術を有したエクスパートも求められています。
鹿児島大学整形外科では、医局員一人一人のスキルアップを目指すために、一流の手術を習得するための短期留学を積極的に奨励するなどして、最先端の手術を鹿児島に導入する体制を整えています。また、多発外傷など他科との連携が必要な傷病の診療体制を充実し、地方や離島の患者さんの負担を減らせるよう、地域完結型医療への貢献を目指しています。

教育面では、郷中教育に代表されるように、薩摩では伝統的に教育に力を入れておりました。そのスピリッツを踏襲し、臨床を行っていく上で、日常診療で得られた疑問点を科学的に証明する気概とその術を身につけられるよう、大学院生の教育にも力を注いでいます。
また、本教室では、自己研鑽に燃えた高い志をもつ若手医師に、海外留学を奨めています。百聞は一見にしかず、まず「本物」に接して感動体験をすること、それがなによりのモチベーションとなり、人を大きく成長させます。直接外国との交流や、海外留学の経験が、多くの偉人を薩摩から生み出し、明治維新の原動力となった歴史に学びたいと考えています。

研究に関しましては、骨軟部腫瘍と遺伝子治療、骨・軟骨代謝、脊髄再生、関節疾患に関する研究について主に取り組み、これまで数々の有力雑誌への掲載、各分野での受賞、研究費獲得を積み重ねて参りました。教室には本格的なラボが稼働しており、基礎研究室にも負けない研究体制が整っています。中央の流行に追従しない、直接外国との共同研究を含めたオリジナリティ溢れる研究を目指しています。

鹿児島大学整形外科は、良質な人材を育て、優れた研究成果を世界に発信しながら、地域医療に貢献する教室を目指しています。学生、研修医はもちろん、キャリア・年齢に関わらず、興味がある方は是非ご連絡ください。

鹿児島大学大学院医歯学総合研究科先進治療科学専攻運動機能修復学講座
整形外科学 教授 谷口 昇