ここが特徴

<股関節グループ>

股関節グループでは変形性股関節症や大腿骨頭壊死症、関節リウマチ、大腿骨近位部骨折、股関節唇損傷、FAI(Femoroacetabular Impingement)などの股関節疾患を対象に診療を行っています。主な手術としては関節鏡や骨切り術、人工関節置換術を行っています。

通常の人工関節に加えて、変形の強い症例や人工関節周囲感染の治療、人工股関節のゆるみや破損(ルーズニング)が生じた症例の入れ替えの手術など高度な手術を行っています。
平均20年前後で人工股関節のルーズニングが生じてきます。この場合入れかえ手術(人工関節再置換術)が必要になります。再置換術では骨盤・大腿骨の骨欠損が大きな症例が多く、手術には困難が伴います。しかし当院では鹿児島骨バンク協会に保存ざれている同種骨を使用して大きな骨欠損の症例に対応しています。患者のCT画像から3D printerで作成した実物大3D骨モデルで術前に綿密なシミュレーションを行うことにより困難な手術症例に対応できるシステムを構築しています。実物大3D骨モデルで綿密なシミュレーションを行うことにより、複雑な手術イメージをスタッフ間で共有・補完して高度な手術をスムースに行います。この技術は厚生省より先進医療:実物大臓器モデルによる手術支援として認可を受けています。

【人工股関節再置換術の対象】
人工股関節置換術を行い、長期間経て人工股関節が緩んできた患者
人工股関節術後に人工股関節周囲に骨折を生じた患者

【人工関節周囲感染】
人工股関節術後感染の症例ではさらに高度な治療が必要となります。人工股関節手術後に感染を生じると、人工股関節を抜去し抗生剤含有したセメントモールドスペーサーを設置して感染の沈静化を待ちます。2か月後に感染が沈静化すれば新しい人工股関節を再設置します。この場合も骨盤・大腿骨の骨欠損が著明な症例が多く、バンク骨や実物大3D骨モデルを用いてシミュレーションを行います。

左人工骨頭術後感染に対して、人工股骨頭抜去後に抗生剤含有セメントモールド設置し、感染沈静化後に実物大3D骨モデルで骨移植・補強プレート設置のシミュレーションを行って手術に臨み、人工股関節再置換術を施行した。鹿児島骨バンクに保存されていた骨を使用した。

実物大3D骨モデル    移殖骨と補強プレートを入れるシミュレーション