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大学院について
大学卒業 → 初期研修 → 入局後、後期研修数年 → 大学院入学
当教室では、医師免許取得後6-8年目頃の研究開始が多く、整形外科専門医資格は順調にいけば入局後5年目(医師となって7年目)に取ることができるので、整形外科臨床医としてある程度自立した頃に入学しています。「早めに学位を取りたいのですが」との声も聞きます。その時の医局員や大学院生の人数などに左右されますが、希望をすれば入学を早めることもできます。
「どのような生活をしているのですか?お金は大丈夫ですか?」という質問もよく受けます。生活については、大学院での研究生活を基本としながら、関連病院で臨床医としても働くスタイルを取りますので、家族を持つ方も多い年齢に差し掛かってきますが、生活に困ることはありません(詳しくは遠慮なく医局の大学院生か医局長に聞きに来てください)。この研究環境が可能なのも、当教室に必要な機器と、材料、ノウハウ、指導スタッフが充実しており、当教室で研究をほぼ首尾貫徹できるシステムだからです。大学院生というとお金も時間もなく苦学生のようなイメージがあるかもしれませんが、そうでもありません。
整形外科医が基礎研究をする意味があるのか、研究している間に研究していない人たちとの臨床医としてのスキルに差が出てしまうのではないか、気になる方も多いと思います。当教室では、大学院入学をお勧めします。その理由は、基礎研究と向き合うと論理的な思考力が養われる、という事に尽きます。疾患の捉え方が深くなり、洞察力も増し、知識・暗記にとらわれない広い視野も得ることとなり、医師としての引出しも増えると思います。結果として、臨床力のレベルが上がると思います。短期的にはスキルの差は出てしまうかもしれませんが、当教室の大学院生は前述の通り、関連病院で臨床医としても働き続けますので、完全なブランクとはなりませんし、一通りの整形外科手技のラーニング・カーブはいずれプラトーになることを考えると、必ず追いつきます。